エズラブルックス99を買って飲んでみた|正直すぎるウイスキーレビュー

趣味

ちせいです。

唐突ながら、僕はバーボンウイスキーが大好きだ。ウイスキー好きと言えばスコッチを思い浮かべるかもしれない。もちろん僕もスコッチは好きだし、はっきり言って、バーボンよりもスコッチの方が奥深いし語りがいがあるウイスキーだとは思う。でも、語れることがより多いものほど好き、とは限らない。語れる、ということと、好きということは少し違う。別に好きではない物事であっても、知識や経験さえあれば語ることそれ自体はできるからだ。

バーボン、というものが何なのかを知っている方は少なかったとしても、バーボンという言葉自体を知っている、一度は聞いたことがある、という方はほとんどだろう。そしてそれはもっぱら青山剛昌先生のおかげだ。もし剛昌先生がいなかったら、今頃日本ではバーボンという言葉を聞いたことがある人さえほとんどいないことだったろう。そして逆に、バーボンという言葉を知っている人は、酒好きの印になっていたであろう。

それでもやはり、バーボンとはそもそも一体何なのか、ウイスキーという言葉とどういう関係であり、ウイスキーと何が違うのか、それをご存知でない方は一定数いるはずだ。だから今回は本題に入るために、バーボンについて僕なりに解説しよう。

そもそもウイスキーには産地によってそれぞれ分類が存在する。スコットランド原産のウイスキーならスコッチ、カナダ原産のウイスキーならカナディアン、アイルランド原産ならアイリッシュ、日本ならジャパニーズといった塩梅だ。ではバーボンとは何か。バーボンウイスキーは、分類的にはアメリカ原産のアメリカンウイスキーの一種だ。これでもまだ分かりにくいだろう。ではなぜ、バーボンはアメリカンウイスキーと呼ばれないのか、アメリカンウイスキーとは何が違うのか、そう言った類のツッコミの余地が大いにある。

バーボンウイスキーというのは、その定義が法律によって極めて厳密に決められている。その基底は、

①アメリカ合衆国で製造されていること(主にケンタッキー州)

②原材料であるトウモロコシの含有率が51%以上であること

③内側を焦がした新品のホワイトオーク樽を使用すること

④アルコール度数80度以下で上流されること。

⑤アルコール度数62.5度以下で樽詰めされること。

⑥瓶詰は場合のアルコール度数は40%以上であること

これらの条件を満たしたアメリカンウイスキーが、バーボンウイスキーと名乗ることができるのだ。だから例えば、アメリカで製造されていたとしても、極端な話、トウモロコシの含有率が48%だったり、瓶詰されたときの度数が35%だったりするウイスキーは、厳密にいえばバーボンには分類されない、ということになる。要するに、バーボンがバーボンたるためには、それだけ厳しい条件が課されている、ということだ。

裏を返せば、これだけ製造方法が厳密に決められているということは、バーボンウイスキーの味は割と似通っている、ということも言える。

もちろん、それはバーボンならどのブランドも味の違いがよく分からないくらいに似ている、というわけではないが、それでもスコッチウイスキーに比べれば、味の系統にはかなりの共通点がある、と言えるのは確かだ。

そろそろ本題に入ろう。今回は、エズラブルックス99という、アルコール度数約50%のバーボンを買ってきた。近所のドンキホーテで税込み4300円くらいだった。メーカーズマークがだいたい2300円くらい、ワイルドターキー8年がだいたい3200円くらいだったから、価格的にはそこそこ高い方だ。味は結構期待できそうだ。

コルクキャプを抜いて、まずは香りを嗅いでみる。バニラ系のかなり甘い匂いが印象深い。ただ、その中にアルコールの尖ったような香りが同時に鼻を衝く。直感的に、僕はなんだか嫌な予感がした。香り的には、ジムビームにかなり近い。正直に言うと、僕はジムビームが苦手なのだ。

次にグラスに注ぎ、ストレートで堪能する。味は、めちゃくちゃ甘い。香りがそのまま味になった感じだ。はっきり言うと、バーボンというよりはラムに近いような印象を受けた。例えるなら、プリンのカラメルが一番近いかもしれない。

次はロックにして飲んでみる。ロックにすると、アルコールの尖りが抜けて、苦みが弱まって甘みをより強く感じるようになる。クレームブリュレを液体にして飲んでいる感覚だ。ただ、ストレートよりは飲みやすい。何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれないが、僕は基本バーボンはストレート派で、ロックで飲むのは好きではないのだが、このエズラブルックス99の場合は、正直ロックの方がおいしい。多分、甘すぎるせいだろう。あるいは、キンキンに冷えている方が、デザートを食べているような感覚にしてくれるからしっくりくるのかもしれない。

まとめに入ろう。エズラブルックス99は、カラメルやバニラのような強い甘みがあり、バーボンというよりはダークラムに近い味だ。だからどちらかと言えば、バーボン好きの方によりもむしろラム好きの方に是非お勧めしたい。もちろんバーボン特有のスパイシーさはあるが、やっぱり甘さを控えめにしたラム、という表現が僕的には一番しっくりくる。おまけにこの甘さでこの度数の高さだから、よけいロックと相性がいいのかもしれない。逆に、度数が高いからと言って、例えばノブクリークのシングルバレルとかベーカーズとかみたいなクラフトバーボンの味を想像するのなら、それはやめた方がいい。ああいう鋭いスパイシーさと苦さを求めようとすれば、間違いなく失敗する。

もちろん、買って失敗したとは思っていない(まあストレートで飲んだ時は正直失敗したと思ったが、意外とロックがおいしかったからプラマイゼロだ。ただ、バーボンが好きな人におすすめしたいかと言われると、正直微妙だ。むしろキャプテンモルガンみたいなラムが好きな方は、一度飲んでみるといい。意外と、ラム好きの方にウケそうなウイスキーだ。

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